断熱改修はじめの一歩 2.0(長野県上田地域振興局)

25/1/29に長野県上田地域振興局主催で「断熱改修はじめの一歩2.0」というイベントが開催され講演しました。昨年好評だった企画を、今回は県内各地で実践したい公共機関や団体向けに平日で実施したものです。去年の内容はこちら。

講演

第1部は私のパート。「断熱改修はじめの一歩 2.0」と題し、日本における住宅断熱性能の現状、断熱改修の実例などを講演。各種助成についても最新情報をお伝えしました。

本格的な断熱改修の事例をお伝えしたうえで、「はじめの一歩」としての内窓についてその表面温度を上げる効果について説明しました。

内窓制作ワークショップ

第2部は現役の大工・建具職人で技能五輪家具部門メダリストの窪田智文さん指導のもと、参加者2,3人一組でホームセンターの内窓キットDIYに挑戦!

今回は家の北側のトイレ、脱衣所といった場所の窓枠にみたてた木枠をあらかじめ主催で用意しておき、その中に内窓を作るという実践的なワークショップ。枠の大きさはテーブルごとにまちまちです。

寸法の測り方と間違えの無い確認方法、差金、鋸の使い方など窪田さんの丁寧な説明により無事すべてのグループが制作できました。

今回20人定員のところ30人以上の参加があり、活発な質疑やワークショップになりました。9割以上の方が寒くて暑い家や事務所にお困りとのことでした。

建物の中どこでも快適でエネルギー消費量も少ないという状態にするのが望ましい、でも本格的な断熱改修が必要でハードルは低くありません。内窓もリビングなど大きな窓は地域の建設会社、工務店にお願いするのが良いですが、賃貸などではオーナーを説得する必要があります。ネジや釘を使わない今回のイベントが、まずトイレ、脱衣所などで効果を実感いただき、断熱について考える「はじめの一歩」になれたら幸いです。