「第8回日本エコハウス大賞」にて奨励賞受賞

2024年7月29日
断熱推進イニシアチブ合同会社

断熱推進イニシアチブ合同会社(本社:長野県佐久市、代表:木下史朗)は、自社初の保有物件「作り手たちのアトリエ」プロジェクトが、脱炭素時代の美しい住宅を表彰する設計実例コンテストである「第8回日本エコハウス大賞」にて奨励賞を受賞いたしましたことを、お知らせいたします。

1.建物名:
作り手たちのアトリエ

2.会社名:
松代建設工業 + 断熱推進イニシアチブ

3.建物概要:
建設地 : 長野県北佐久郡軽井沢町追分
階数  : 地上2階
構造  : 木造
床面積 : 67.05㎡ + ガレージ 36.27㎡

4.受賞区分:
奨励賞(リノベーション部門)

5.代表コメント:
空き家断熱賃貸の意義

現在人類が直面している最大の課題は「脱炭素社会への移行」である。日本も2030年までに温室効果ガス排出量を46%削減し、2050年にはゼロカーボン社会を実現するという国際公約を掲げているが、目標の達成は容易ではない。家庭部門においてはエネルギー消費が多く、健康を害する危険な建物が放置されたままであり、一方で低性能の新築建設が続けられている。その結果、居住地域の過剰な拡大によるインフラの維持管理費用、空き家の増加といった地域社会での課題が発生している。

今回の「作り手たちのアトリエ」プロジェクトは、これら社会課題に対する解決策の提案として進めた。近年空き家の活用については様々な試みがなされているが、本格的な性能向上を施して賃貸住宅として再利用することはまれである。本プロジェクトでは、解体予定の土地として取得した空き家をフルスケルトンにして耐震補強し、断熱性能をUa値0.28まで向上した。多額の投資が必要であったが、金融機関のサポートと先進的窓リノベ事業を受けると同時に、SNSの活用と賃貸借契約を工夫し、一般的な賃貸住宅で発生している土地建物以外の間接費用を極力削減でき実現した。

物件は制作者向けのスペースとガレージを備えた建物の特徴に加え、「ないものは作ればいい」という姿勢、あるべき社会の未来を作る決意から、「作り手たちのアトリエ」と名付けた。この取り組みが、地域社会における課題解決の一助となり、より良い未来を築くための実践例となることを期待している。

以上

SUUMOジャーナルへの掲載

1月20日に上田地域振興局で行われたイベント「断熱改修はじめの一歩」。
その様子がSUUMOジャーナルに掲載されました。

https://suumo.jp/journal/2024/04/01/201396

とても充実した記事、ありがとうございます。
今回講演して本当にみなさんの暑くて寒い住環境を何とかしたいという切実な思いが寄せられました。たくさんのニーズがあることが分かったので、こうした講演は今後も広げていくべきだと感じています。ぜひ自分たちの地域でもとお考えの行政機関、受託された団体様など、講演依頼はコンタクトフォームよりお願いします。

『「断熱」が日本を救う』への掲載

ジャーナリスト高橋真樹さんの最新著書『「断熱」が日本を救う』
行政や業界の怠慢によって引き起こされた寒くて暑い日本の住宅。それによって発生しているエネルギーや健康上の問題を網羅しています。
また長年にわたる取材でどうすれば良いのか、国内海外の具体的な事例豊富で大変参考になります。
これから家を建てる建てないに関わらず、社会課題としての断熱をおさえるため必読の書です!!

私たちのプロジェクト「作り手たちのアトリエ」についても取材いただき、空き家問題、断熱リノベについてや、やってみて感じたことなど4ページにわたって書いていただきました。

自社が取材されたとか関係なく、内容が最高におすすめできます。ぜひ読んでみてください。